京都のシンボルのひとつでもある南座が、3年にわたる改修工事を経て、今日、ようやく新開場となりました!その杮落し公演となるのが、「高麗屋三代襲名披露」です。本日発売の『婦人画報12月号』および『婦人画報12月号市川染五郎特別版』では、その舞台に初めて立つ八代目市川染五郎さんが、生まれ変わった南座をひと足早く訪れ、隅々まで探検した様子をお伝えしています。 花道から奈落、そして3階客席まで。染五郎が南座をくまなく探検!こちらは9月28日、ロケ前日の南座前。晴天なのに、4日前に上ったはずの櫓も大提灯も外され、入り口にはブルーシートも掛けられていました。そう、台風24号の接近により、外観周りは厳戒態勢が引かれていたのです。下記は、南座のシンボルといわれる大提灯。新調したばかりの提灯が風に吹き飛ばされないよう、このように大事にしまわれていました。 翌日、染五郎さんが南座前に到着!ですが、お天気は予報どおり、台風の影響で朝からざんざんぶりの雨。雨の合い間を縫ってのロケとなりましたが、まったく動じず、クールな染五郎さん。「僕、雨男なんですよ」とさらり。これまで、学校の運動会や遠足など大事な行事のときもほとんどいつも雨だったそうです。 いざ、南座の中へ外の撮影をなんとか終えて、いよいよ、南座の中へ潜入!染五郎さんにとっては生まれて初めての南座です。まずは1階。ここは、エントランスの階段(写真上)。アールデコ風の装飾は以前のままです。南座の1階には実はロビーはありません。小さな階段があり、幅の狭い細長い回廊があり、すぐ客席扉、という造り。下がその1階の回廊。日本的意匠をモチーフにした、昭和初期からの照明器具も健在。シェードを保存再生し、光源はLED化しました。昔のよいものを残しながらより使い勝手よく再生させたところに染五郎さんも、「歌舞伎と似ていますね」と感動。1階客席に入り、上を見上げると、煌びやかな「折り上げ格天井」が目に飛び込んできます。その美しさにしばし見入る染五郎さん。客席全体を、舞台からも見てみたいと、ここで初めて、南座の「花道」に立つことに!その圧巻の凛々しい姿は、こちら12月号誌面にてご覧いただけます。染五郎さんが特に着目したのは、南座の新しい舞台機構。そのひとつが、1階の椅子を取り払い、客席と舞台をシームレスに活用することができるフラット化機構。それにより、新たな演出も可能になるとか(写真はイメージ)。写真提供=南座(松竹)ここは1階桟敷席。テーブルが斜めに設置され、以前より少し広く、見やすくなりました。さて、次は2階客席へ。歌舞伎座などと比べ、こじんまりした南座は、2階席からも舞台との距離が近いのが利点。ここの丸い天井も特徴です。写真提供=南座(松竹)ここは、3階客席入り口。同時発売の特別版表紙で、染五郎さんが座っているのは、実はこんな小さな階段でした。こんな階段があるのも、南座らしいところ。この日は、舞台裏の奈落やキャットウォークも特別に見学が許されました。キャットウォークから奈落を眺めてスマホに収める染五郎さん。そして、最後は新しい切符売り場にも潜入。そしてそこに、南座のマスコット「みなみーな」ちゃんが現れます。笑顔で「みなみーな」を迎える染五郎さん。すると、どこからともなく、染五郎さんの盟友のあの子が登場!!そう、ボン吉くんです。なんとなんと、みなみーなちゃんとボン吉、染五郎さんの貴重な3ショットがかないました!こちらは、今回、昼の部で染五郎さんが演じる『連獅子』の仔獅子です。子どもの頃から愛してやまないこのお役。新開場の南座で、力いっぱい思いをこめて、演じてくれることでしょう。この雄姿、そして世紀の大イベントをぜひお見逃しなく。南座発祥四百年南座新開場記念京の年中行事當る亥歳吉例顔見世興行東西合同大歌舞伎二代目松本白鸚十代目松本幸四郎襲名披露八代目市川染五郎平成30年11月1日(木)~25日(日)昼の部午前10時30分~夜の部午後4時30分~演目:昼の部/『毛抜』『連獅子』『恋飛脚大和往来〈封印切〉』『御存鈴ヶ森』夜の部/『寿曽我対面』『口上』『勧進帳』『雁のたより』出演:松本白鸚松本幸四郎市川染五郎坂田藤十郎片岡仁左衛門市川左團次片岡秀太郎中村鴈治郎片岡進之介片岡孝太郎片岡愛之助中村壱太郎ほか料金:6,000円~27,000円問:チケットホン松竹☎0570-000-489 ◆これまでの歩みはこちら松本金太郎、11歳が今抱く夢。八代目市川染五郎襲名まであと一年!>>松本金太郎新連載「しばい絵日記」がスタート!>>本日初日!高麗屋、“世紀の三代襲名”開幕>>◆そして、舞台を目前にした心境は、『婦人画報12月号』でたっぷりと語ってくださっています。また、誌面では、初めての京都を独り歩きした、“染さんぽ”もご紹介!美しすぎるオフショットの素顔が満載です。さらに、今月は、表紙と両面ポスターも付いた『八代目市川染五郎特別版』も発売中!ファン、マストバイの一冊です。どうぞお手にとってご覧ください。※特別版は、数量限定品につき、取扱い書店が限られています。主要取扱い書店は、紀伊國屋書店札幌本店、三省堂書店札幌店、ジュンク堂書店仙台TR店、丸善仙台アエル店、紀伊國屋書店新宿本店、三省堂書店有楽町店、銀座蔦屋書店、リブロ東銀座店、教文館、大垣書店高島屋店、大垣書店四条店、大垣書店鳥丸三条店、ふたば書房御池店、ふたば書房京都大丸店、紀伊國屋書店梅田本店、三省堂名古屋店、紀伊國屋書店福岡本店、丸善博多店など。品切れになる場合もありますので、お求めの際は、必ず事前に各書店にお問い合わせください。また、こちらからもご購入できます。 ◆関連ページはこちらへ【動画】八代目市川染五郎、京都ひとりさんぽ>>市川染五郎、八月納涼歌舞伎で演じた『龍虎』を描く>>歌舞伎界の超人気者、猿之助×染五郎の夢の対談が実現!>>二月公演も始まりました!総力特集『世紀の三代襲名、新高麗屋』>> 本日初日!高麗屋、“世紀の三代襲名”開幕>>襲名直前!松本金太郎、八代目市川染五郎へ>>松本金太郎新連載「しばい絵日記」がスタート!>>松本金太郎、11歳が今抱く夢。八代目市川染五郎襲名まであと一年!>>『紅葉狩』・山神の絵に見る、歌舞伎役者・松本金太郎の進化とは?>>